桃まつり〈黄金町の宴〉

『daughters』

2007年/DV/24分

母親の葬儀で、幼なじみのりゅうと再会したまりことえりかの姉妹。3人は、それぞれに思い出を語り合う……。

監督・脚本:木村有理子/撮影:榎本至/出演:川尻麻美夏、川尻麦、扇田拓也

『収穫』

2009年/DV/26分

片田舎にある高校に通う松井千代は、陸上部仲間の冴子と仲良し。ある日、千代は陸上部の隠された“伝説”にのめり込んでいく。

監督・脚本:粟津慶子/撮影:小出豊/出演:麻生絵里子、波多野桃子、広瀬斗史輝

『それを何と呼ぶ?』

2009年/DV/29分

朝子と藤子は幼少期からの友人。朝子は長年の恋人に別れを告げ、藤子の家に転がり込む。そこから始まるふたりの奇妙な共同生活。

監督・脚本:長島良江/撮影・照明:四宮秀俊/出演:西山朱子、西田薫、吉田テツタ

『みかこのブルース』

2008年/DV/17分

中学生のみかこは小説家の父とふたり暮し。しかし父は執筆も進まず、代わりに質屋の看板娘・りつこと良い仲に……。

監督:青山あゆみ/脚本:植岡喜晴、片桐絵梨子、黄永昌/撮影・照明:四宮秀俊、太田信裕/出演:安藤とわ子、宮田亜紀、植岡喜晴

『granité(グラニテ)』

2007年/DV/15分

放火による一家心中の生き残りの男。彼は苦悩しながらも、おじと共に静かに暮らしていた。だがある日、おじの心の闇が浮き彫りになる。

監督・脚本:大野敦子/撮影:佐々木靖之/出演:大下源一郎、水上竜士、土屋シオン

『きつね大回転』

2008年/DV/22分

「狐を退治してください」という指令を受けた、間抜けな文子としっかり者の遠藤。狐が出そうもない都心の町で狐捕りの罠にかかったものとは……。幻想と現実のあいだをさまよう、男と女と狐(?)の恋愛劇。

監督・脚本:片桐絵梨子/撮影:鈴木昭彦/出演:松元夢子、圓若創、石川美帆

『月夜のバニー』

2009年/DV/30分

田舎の一軒家で変わり者の母・美里と暮らす、姉・美幸とその弟・優斗。ある日そこへ、家出していた長男・博一が帰って来る……。“家”と土地の記憶を巡りながら、夜を舞台に描かれる家族の愛憎劇。

監督・脚本・編集:矢部真弓/脚本・撮影:隅達昭/出演:中村織央、武藤宏明、藤田恵里沙

片桐絵梨子の選ぶこの一本

『赤線玉の井 ぬけられます』

1974年/35ミリ/78分

昭和33年の新春。4月には売春防止法が施行される年の、東京“玉の井”の特飲店「小福」で働く売春婦たち。1日に取る客の記録を塗り替えようと必死な直子、やくざにベタ惚れで、どんなに手を上げられても貢ぎ続けるシマ子、いちどは結婚しながらも再び「小福」に戻って来てしまう公子……。女たちの意地、快楽、哀切が、官能的な女優たちによって演じられ、見事なカメラワークで映し取られる。ロマンポルノだけでなく日本映画史上の偉大な鬼才・神代辰巳の代表作の1本。

監督・脚本:神代辰巳/撮影:姫田真佐久/出演:宮下順子、蟹江敬三、丘奈保美、芹明香、絵沢萠子、殿山泰司

矢部真弓の選ぶこの一本

『夜ごとの夢』

1933年/35ミリ/サイレント/64分

酒場で働くおみつが2週間ぶりに家に帰ってくる。彼女はひとり息子の文坊とふたり暮らしで、留守中は隣の夫婦が文坊の面倒を見ていてくれた。酒場の女将に借金を断られた彼女は、嫌々ながら馴染み客の船長から金を借りる。帰ってきた部屋には男が待っていた。それは3年前におみつと子供を捨てて出ていった水原の落ちぶれた姿だった……。日本映画初期の大女優・粟島すみ子の姿に涙せずにはいられない、成瀬巳喜男初期の傑作。

監督:成瀬巳喜男/脚本:池田忠雄/撮影:猪飼助太郎/出演:粟島すみ子、小島照子、斎藤達雄、新井淳、吉川満子